一眼レフや普通のデジカメで撮影した写真など、撮影場所情報を持たない写真のジオタグに便利なソフトがGPSPhotoLinker。自分の場合はGarminのOregon300をGPSロガー代わりに使っており、こいつから抜き出したgpxファイルをGPSPhotoLinkerを使って複数の写真にバッチ処理を行っている。また逆の使い方として既に位置情報が埋め込まれている写真から位置情報を消去するという使い方も出来る。
WinはさておきMacでこの手のフリーソフトは数も少なく重宝していたのだが、OS X Mavericksでは起動しないという問題が発生。何とか回避策をググったところ英語版のフォーラムにそれらしい対策記事を発見。
フォーラムの書き込みによると、Ver.5.10のPerlを入手してコピーし、その後いくつかの作業を行えば案外すんなりと使えるようになるようだ。
Step 1: PerlのVer. 5.10を探しだす
GPSPhotoLinkerが参照しているPerlというプログラムのバージョンは5.10なのだが、MavericksではPerlのバージョンが5.12と5.16になっており、5.10を参照出来ないために起動できないようだ。Mavericksにある5.16を5.10に偽装しても駄目なようで、対策としてはMac OS 10.8からPerl 5.10をコピーして持ってくる以外無いよう。
ただ、Mac OS X 10.8が搭載されているMacを持っている人は良いだろうが、AppleはMavericksになってからOSのアップデートを無償で行っているため、自分の場合は手持ちのMacは全てMavericksにアップデート済み。ネットで探してみたが如何せん怪しい物ばかりで、これは大丈夫だという確信が持てないものばかり。
で、ふと思い出したのが、MacのバックアップであるTime Machineのデータ。試しに一番古いバックアップデータを掘り下げてみると、5.10を発見。これをフォルダーごとMavericksマシンにコピーする。
Step 2: PerlのVer. 5.10をコピペ
これをフォルダー丸々コピー&ペースト。コピー元の場所は /System/Library/Perl/5.10。
コピー先は/System/Library/Perl。管理者の名前とパスを入力してコピーを完了させる。
Ver. 5.10のフォルダーをただコピーしただけでは終わらないのが少々面倒なところだが、残りの作業はターミナルで行う。まずは、ユーティリティからターミナルを起動。その後、
cd /System/Library/Perl
sudo -s
mkdir lib
mkdir lib/5.10
ln -s /System/Library/Perl/5.10/darwin-thread-multi-2level/CORE/libperl.dylib /System/Library/Perl/lib/5.10/libperl.dylib
を実行。途中でsudoコマンドを実行させるための管理者権限のパスワードの入力を求められるかもしれないが、気にせず入力。
ターミナルのコマンドはlib/5.10のフォルダー階層を作って、libperl.dylibのショートカットを作成しただけのもの(のはず)。ここで、ファイダーで /System/Library/Perl/lib/5.10を開いてみて、上の画像のようになっていれば作業は全て終了。
Step 4: 動作確認
EOS 5D MarkIIで撮影した50枚ほどの写真に、Garmin Oregon300で記録したgpxデータを用意して、これまで通りにバッチ処理できる事を確認。ということで、GPSPhotoLinkerがMavericksでも動くようになりましたが、上記を実行する際はくれぐれも自己責任で。
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